いとしのラムゼー

東京大学理科一類の人。チマチマ書いてます

読書:嫌われる勇気

 こんにちは。lamsayです。この記事では著作「嫌われる勇気」の感想を話しますね。

 まずは基本情報から。「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」は著者岸見一郎氏、古賀史健氏の両名によって2013年に発売された著作。大ベストセラーですね。一番有名な自己啓発本のひとつ。だいたいどんな書店にも売ってる気がします。

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 ページは300弱ですが、対話形式で挿絵も少し入っているので、とても読みやすいです。全体では大きく第1~5夜に分かれていて、その中でも章立てになっているので、内容の理解もしやすく、何日かに分けても読めますね。私たちの代理の青年と無敵の哲人の会話は自分の心理そのまま書いてくれているように感じるほどです。

 ここから内容に入るので、自分の解釈を作りたい!っていう人は一旦他の記事にでも飛んでください笑

 

 

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 心理学の三大巨頭の一角、アドラーの残した心理学では、なんと私たちの思うこととはだいたい反対のことを提唱しています。題名となっている、嫌われる勇気の時点で少し感じますよね。嫌われたくないに決まってるじゃん!

 この本の中で最も重要な思想は私が思うに、「世界は対人関係でできている」というもの。うーーん、意味が分からないです笑。ですが、この本の中ではいろんな悩みが対人関係に帰着していきます。最初反対する青年がやっぱり納得する様子は自分の心理そのまま。劣等感やトラウマ、自意識過剰などが対人関係として切り捨てられていきます。相手や世界への貢献を考えると、私の価値を実感でき、他者の評価が関係なくなるとか。すごく簡単にまとめているので、ぜひ自分でちゃんと読んでみてください。

 「嫌われる勇気」というタイトルにもある通り、アドラーの心理学では「あいつはあいつ、俺は俺」「嫌うのはお前の話だから関係ないし!」みたいな感じになってます。普通の哲学よりかなりベクトルが変わってますね。そうそう、アドラー心理学と言ってますが、かなり哲学よりになっています。かといって難解ではありませんが。心理学というと、吊り橋効果だの単純接触効果だのを思い浮かべる愛に飢えた諸君もいるかと思いますが、アドラーは少し違う。

 この本を読むと、多分前向きになれます。自分の抱える対人の悩みが、真理をつかれてだんだんどうでもよくなってきますね。中学生から大人まで、誰にでも当てはまる章があるので、胸を張ってみんなにおすすめしたい一冊です。

 

 今回は嫌われる勇気の紹介でした。ぜひ読んでみてね。ではまた。